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音の基準~赤ちゃんと音~

赤ちゃんと音

ギターのチューニングは大抵5弦の解放弦をA、ドレミで言うとラにあわせます。このラはピアノの真中のドより高いラで周波数は440Hz(ヘルツ)です。440Hzとは1秒間に440回空気が振動することです。さてこのA=440Hzはどんな音を基準に決められたのでしょうか。そのひとつが赤ちゃんの産声と言われています。赤ちゃんの産声は人種、地域問わず共通であるためです。その他、音楽に結びつきがある説としてはオーボエの音。オーケストラが演奏前にチューニングする際には一番音が安定しているオーボエに合わせます。さて時代や地域でピッチが異なるのは何かと不都合も多いということで、1939年に国際標準ピッチが定められました。この二つの要素からA=440Hzが基準とされたようです。そういえば赤ちゃんって「あー」しか言えませんもんね。故に「A」というわけではないんでしょうが・・・。

他にも440Hzという音は、最も人間の注意を引く音、赤ちゃんが胎内で聞く母親の心臓の音とも言われ、また電話の時報のアラームなど日常のいろいろなところで耳にする音です。ちなみに情操教育として常に音楽を流すという話を聞きますが、実は無音の状態も必要なのです。音楽を流す時間と静かな時間を交互に持つことで、感覚が麻痺せずに音楽を聴く事を楽しめるそうです。テレビを一日中つけっぱなしにして映像と音に囲まれると、音を聴き分けたり良い音を楽しむ余裕がなくなりがちです。楽しい音を未来の子供達に残していきましょう。

(ギタリスト 加茂尚広)

NEGGY加茂

NEGGY加茂

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。

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