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シルクロードの楽器たち

先日南ロシアに位置するアゼルバイジャンという国に演奏に行きました。アゼルバイジャンはゾロアスター教の聖地で、またシルクロードの重要な拠点のひとつでした。ともなれば楽器も面白いものがきっとあるはずとまたまた探し出してきました。

ズルナー

ズルナー

トランペットにリードがついたようなものです。おそらく中国のチャルメラやオーボエの先祖のような楽器だと思われます。日本の正倉院に似たような楽器があったので結構歴史が古いものではないでしょうか。木製で作りも割りときれいですが、吹くのが大変難しくまだ音が出せません。いったいどんな音がするんだろう??

バラバン

バラバン

アゼルバイジャンの楽器で、クラリネットに近い低めの音色です。民族音楽のほかシンセサイザーの打ち込みと一緒にジャズ的なアプローチで演奏されている、人気の高い楽器です。

ガバル

ガバル

内側に多数の輪っかがついた大型のタンバリンのような打楽器で、両手でたたきます。結婚式のダンスなどで用いられます

ナガラ

ナガラ

コーカサス全般で使われている太鼓で、チェチェンの民族舞踊「レズギンカ」では欠かせない楽器です。写真のものはダゲスタン製ですが、さまざまな国で作られておりサイズも豊富です。どことなく日本の桶太鼓に似ているような気もします。

そのほかにも、以前紹介した弦楽器のサズなども楽器店に並んでいましたが、いずれも現代の楽器に通ずる構造や音でした。世界各地に伝えられたシルクロードの楽器から、悠久の時に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?こうした楽器との出会いも含め貴重な旅でした。

(ギタリスト 加茂尚広)

NEGGY加茂

NEGGY加茂

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。

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