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下総松崎から始まる新しい成田
アートとスポーツを融合した街づくりの実現!

2020年の東京オリンピック開催に向けて国が動き出しました。国際的な舞台で日本のアスリートが活躍の場を広げ、日本全国が湧き上がる世界のスポーツ祭典、「オリンピック」。 この祭典を通じて、国内最大の国際空港がある成田市は、世界中から国際色豊かな人々を迎える重要都市になります。その東京オリンピックに向けて、成田市は国から特区に指定され、今後の発展が大きく期待されています。また、「エアポート都市構想」と呼ばれる提言書も成田市より発表され、そこには「人」と「物」という2つの視点から、新しい時代に向けた街づくりを目指すことが記されています。中でも「人」については「観光」と「スポーツ」という2つの大きなテーマに焦点があてられ、今後の行政対策が注目されています。

国際戦略特区展開エリア
国際戦略特区展開エリア

成田が直面する課題

成田国際空港は開港35周年を迎え、これまで多くの人々を世界中から迎えてきました。しかしながら、国際都市化というビジョンは掲げられてはいるものの、市内では一部市街地を除いては過疎化が進むエリアが蔓延し、結果、地域の空洞化を発端とするコミュニティ崩壊、複数の小学校の同時閉校、集落の消滅危機が起きるなど、市民の心は時代の波に思うようについてこれなかったようです。また、国内最大の利用者数を持つ国際空港が存在するにも関わらず、成田空港が都心から離れている為、これまでツーリストが、成田市に滞在することはあまりありませんでした。LCC(格安航空会社)の誘致により成田空港の利用者は増加する傾向にあっても、都心に結び付く導線を基軸に考えると結局は羽田空港にはかなわず、いくら空港からバスやエクスプレスで東京への時間短縮を競っても、立地条件という根本的な距離の問題を抱えていることに変わりはありません。東京というダイナミックで世界的な大都市がある故、成田市そのものが持つ土地柄の希少価値には、なかなか目が向けられることがなかったのです。

人の流れが都心へと向かった結果、成田市の発展は空港界隈だけに限定され、いつしか空港を中心とする市街化区域と、従来の素朴な周辺地域に連なる村や町は一線を画し、2極化の現象が顕著になりました。それは成田市の行政が、空港関連の課題や都内への交通アクセス問題ばかりに捉われすぎた為、中心部だけが発展を遂げ、地域の活性化が置き去りになった結果とも言えます。そしていつしか過疎や集落の消滅による空洞化が起こり始め、成田にある豊かな自然や文化財を活かしきれないまま、危機的状況を迎えようとしています。国際都市成田とはもはや名ばかりのものであり、多くの市民と国際化を目指す行政の思惑との間には、見えないギャップが徐々に大きくなり始めています。

また、成田の観光資源には成田山新勝寺の他、佐原の街並みや伝統文化が体験できる房総のむら等が存在しますが、これだけでは魅力に溢れたものとは言えません。それ故、空港都市として重要な役割を果たすスポーツ・ツーリズムも今後、行政主導で推進されることになり、中台運動公園や、豊住・下総地区に施設を拡張することが、今回の「エアポート都市構想」に明記されています。しかしながら、課題は山積みです。既存運動公園内の設備はスタジアムも含め老朽化したものが多く、また、使い勝手も悪く、国際的な施設のレベルからは程遠い存在です。更に豊住・下総地区は交通アクセスが限定され、充実した施設を誇るモダンなスポーツ施設は皆無です。昨今の地域住民のニーズに合う優れた設備を兼ね備えた各種スポーツ施設を、広いジャンルで網羅しながら、成田市におけるスポーツ施設のグレードアップを早急に推進しなければ、「エアポート都市構想」の実現はあり得ないのです。

成田を変える新しい原動力

諸外国からのビジターが感動を覚えるような日本の玄関都市とは、モダンな側面を持ちながらも、日本の文化やしきたりを尊ぶ素朴さを兼ね備えた街を指します。そのような街は、地域住民の心のゆとりから生まれる温かい雰囲気に満ち、誰もがくつろいで、心豊かなライフスタイルを肌で感じることができます。そこには国を愛し、自らの街を誇りに思う人々が居住し、海外から訪れる旅行者を心から「おもてなし」します。成田はそのような、温かく、開けた街となることを目指すべきです。

成田の将来は、行政主導の都市構想と、地域住民の心に内在する生まれ育った故郷への熱い思いとのバランスにかかっていると言えます。だからこそ、「エアポート都市構想」に記されているプランを実現し、訪れる人誰もが、また成田に立ち寄りたいと願うようなリピーターになるように、官民が一体となって観光資源とスポーツ施設のインフラ整備を行うための協議を重ね、早急に結果を出していくことが不可欠です。成田が単に通りすぎるだけの空港都市ではなく、実際にその街へ向かい、時間を過ごし、誰もが楽しむことができるようなホットスポットになる為のハードルは高く、思いきった決断をすることが随所に必要となります。そして様々なプロジェクトに着手しながら、成田という都市を常に、時代の流れに照らし合わせて進化させていく必要があり、そのための「環境」を整備することが重要です。また、地元住民の意見も取り入れながら、地元から育った国際人が「エアポート都市構想」を通じて、新しい街づくりに積極的に加担することも大事です。行政と地元住民のコラボがあってこそ初めて、温かい「おもてなし」ができる街として発展し、国際社会に貢献することができるのです。

「空中美術館」と「アイスアリーナ」の提言

昔ながらの雰囲気を残す「下総松崎駅」
昔ながらの雰囲気を残す
「下総松崎駅」
そこで、スポーツと芸術をブレンドした新しいモデルの振興策を検討してみました。基本構想としては、成田市内のJR下総松崎駅前の広場を用いて、「スポーツを楽しむ場」と「地域を感じられるアート体感の場」を形成し、あらゆる年齢層の人が有意義な時間を過ごすことができる空間 を創生するものとします。そして周辺地域の既存施設とも優れた相乗効果を生むことを目論みます。具体的には「エアポート都市構想」の主旨に則り、「スポーツとアートの融合」を目指した施設を、下総松崎駅前に建設することを提言します。

成田国際空港では、地元出身で国際的なアーティストであるシムラユウスケ氏がプロデュースする「ふわりの森」と呼ばれる芸術空間が話題になっています。このプロジェクトは空港を包み込む広大な森を「現代アートの森」として進化させ、空港に森、すなわち地域そのものをドッキングさせることで、アジア最大のアート国際空港を目指すというランドアートプロジェクトです。「ふわりの森」が注目されている理由は成田の特色、景観を活かすだけでなく、2020年までに成田で国際展を開催することを企画しているからです。これまで成田を素通りしてきた多くのツーリストを成田市に集客できる大きな可能性を秘めていることに注目が集まります。

その延長線として、下総松崎駅前に「ふわりの森 空中美術館」と、アイススケートを楽しめる「成田アイスアリーナ」を併設し、国際感覚のステータスに相応しい新しい街の姿を下総松崎から発信していきます。この空中美術館は、リンクの屋上部分の床面が反射板で作られ、美術館側、すなわち屋上に上ると、下総松崎上空そのものが切り取られたように空が映り込み、国際空港を持つ成田の空にこの地域で創造されたアート作品が並びます。そして、美術館の真下では、アイススケートを楽しむ住民の姿が浮かび上がってきます。このような地域の景観を感じることができる設計が実現するならば、成田の上空を飛ぶ飛行機が映り込んだり、自然の空を体感できる類のないスペースとになります。無論、屋上部分には空中美術館と呼ぶに相応しい多くの展示が予定されています。将来的には駅から徒歩10分圏内にインドアテニスクラブも創設し、更には印旛沼周辺を行き来できるサイクリングロードも視野に入れることが望まれます。こうしてスポーツとアートが融合しながら、エアポート構想で掲げるスポーツ振興を、アートプロジェクトと共に発展させ、地域の活性化に貢献することが、私たちの願いです。

2020年までに、成田空港を訪れた旅行者がまず、地元成田を訪れたくなるような話題を提供できる街づくりを実現したいものです。田園風景のある素朴な日本の姿を空港近隣でも体感できる癒しの場所が成田にはあります。そこに国際的な舞台でアスリートに求められる「技術」と「感性」を育てることが出来るようなスポーツとアートの空間が共存するならば、正に一石二鳥です。自然の中で育まれる「SPORTS+ART」のコラボという世界的にも珍しい施設を、下総松崎駅前に誕生させることにより、スポーツ振興の発展を担いながら、成田市のステータス向上に大きく貢献し、2020年の東京オリンピックに向けて、大切な役割を果たすことができるのではないでしょうか。

下総松崎駅前の開発がキーポイント

世界に開かれた成田を創出するには、周辺環境の整備がキーポイントになります。これまで成田市の観光と言えば、成田山新勝寺がPRの大半でした。また、海外から訪れる多くの旅行者は、一旦成田に到着した後、地元をバイパスしてそのまま都心へ向かうことが大半です。成田には人を魅了する多くのツーリストスポットがあるにも関わらず、素通りされているのです。この状況を改善するため、新たなる観光スポットと点在する文化財、観光、企業、地域を結び付ける概念が必要となり、その為にも、魅力ある街づくりの創生が不可欠です。

自然環境に恵まれ、駅前には広大な空き地が残される「下総松崎駅」
自然環境に恵まれ、駅前には
広大な空き地が残される「下総松崎駅」
JR成田駅を成田線経由で上野方面に向かうと、次の駅が下総松崎駅です。成田市内に位置し、空港からもアクセスしやすいことから注目に値します。成田線は意外にも単線であり、線路沿いの風景は極めてローカルで素朴です。下総松崎周辺には田園が広がり、近隣には印旛沼もあることから、自然環境に恵まれています。また、天気の良い日は富士山を眺めることもできます。その下総松崎の駅前には、今日でも未開発の空き地が広がっています。JR成田駅から1つ目という近距離にあるにも関わらず、これまで市街化調整区域に指定されてきたため、何ら開発が手がけられずに放置されてきたのです。この抑制がむしろ功を奏しのでしょう。自然に囲まれた地域のなかで、昔のあり様がそのまま残されている数少ないJR駅の1つとして、貴重な存在と言えます。

未開発の土地が広がる下総松崎の駅前
未開発の土地が広がる下総松崎の駅前
下総松崎駅に注目する理由として、まず、駅前周辺が未開発であることから街を興し易く、いかなるプロジェクトでも、行政の協力さえあればすぐに手掛けることができることが挙げられます。地域一帯は更地が多いだけに、解体の必要もないのです。実際問題としては、上下水道さえもJR駅にはなく、今日でも井戸水が汲み出されています。それだけに開発のしがいがあると、むしろ前向きに捉えることができます。また、成田から電車で一駅、空港から車で20分たらずという優れた立地条件にも注目です。海外からは無論、都心からもアクセスしやすく、更にJR駅前に広大な空き地が残されているという地の利は、もはや無視できません。下総松崎の発展が、成田市の今後を占うと言っても過言ではなく、「エアポート都市構想」を具現化する為の布石の1つとなるに違いありません。

下総松崎駅の近隣には、房総のむらと、オートキャンプ場を兼ね備えた坂田ヶ池公園が存在します。また、駅から徒歩15分の場所には、Trip&Advisorにより2013年全国トップ20に選ばれた日帰り温泉施設「大和の湯」も名を連ねます。「エアポート都市構想」の公表を機に、下総松崎駅前が開発され、近隣に新しいアトラクションとなる施設が地域に密着した形で造成され、既存のツーリストスポットと融合して相乗効果をもたらすことができるならば、「エアポート都市計画」の実現に大きなプラスファクターとなるでしょう。

今こそ、下総松崎駅周辺のエリアをスポーツと文化、自然が融合する「国際文化都市」と位置付け、「エアポート都市構想」に準じた役割を果たすべく、開発を始める時です。これまで野放しにされていた下総松崎駅前が、東京オリンピックに向けて生まれ変わる時が到来したのです。国内最大の国際空港から一番近い日本を感じることが出来る成田市の大きな目玉地区として、新しい観光PRにもなることでしょう。成田山新勝寺を訪れたら、次に成田の隣の駅、下総松崎にも行き、自然に恵まれた環境の中でスポーツを楽しみ、時には体を癒し、また、国際的なアート作品と成田の景観を楽しむことが常道化することは、もはや夢ではありません。下総松崎は、房総のむらやオートキャンプ場、天然温泉施設だけでなく、駅前のエアーパークと新しいスポーツ施設にも恵まれることにより、エアポート都市の一部として、成田市の発展に大きく貢献することができるのです。そして近隣の坂田ヶ池公園や文化施設には電車で訪れる人も増え、近隣施設利用の活性化にも繋がることでしょう。

下総松崎が文化芸術と創造活動の場となり、エアポート構想の基軸の1つであるスポーツ振興と共に、海外への発信拠点となることなど、一昔前は想像もつかなかったことです。今、その芸術とスポーツのコラボが息吹き始めました。本稿で提言されているプロジェクトが早急に立ち上り、そこから創生される施設やインフラの改善が地元を盛り上げていくきっかけとなり、2020年までに国際的にも認知されるようになれば幸いです。これからの時代、成田を目的地とした旅行プランを組み、成田に滞在しながら、成田を楽しむことも、求められるようになるでしょう。それがもはや夢ではなく、現実になろうとしています。

アイススケートリンクの設立

「エアポート都市構想」に基づいて成田市を衣替えしていく最中、2020年に向けて成田のイメージアップを実現する為の具体策の1つが、アイススケートリンクの建設です。ソチ冬季オリンピックで金メダルを取った羽生結弦選手が記者会見で懇願したように、スケート大国として名高い日本は、肝心なアイススケートリンクの数が決定的に不足しているという危機的な状況に陥っています。冬季五輪効果もあり、高い人気を誇るアイススケートですが、西日本に至っては、スケートを通年楽しめるリンクが四国、九州には皆無であり、近畿山陽を合わせても数える程しかありません。また、関東地区では千葉県にはアクアリンク千葉の1カ所のみ、東京23区内でも3つのリンクしか存在しません。

東京都内では、行政が運営するリンクとして江戸川スポーツランドだけが唯一の区営リンクとして知られています。1982年、スケートリンクがほしい、という子供達の声を聞き、江戸川区長が建設を決定しました。そしてオリンピックの開催された2014年3月には、1カ月間で2万2千人もの来場者が訪れました。人口密度の違う成田では、一般来場者数はそれほど多くは期待できませんが、スケート大国として世界に名乗りを上げている日本にある数少ないリンクの1つとして、貴重な存在となることに違いありません。

また、多くの子供達が通うことからアイススケートリンクは電車の駅前に建設することが最も望ましく、アクセスが重要視されます。下総松崎は都心からは遠いものの、JR下総松崎駅前にリンクを建設することが可能であり、立地条件に恵まれています。国際空港の近くでオリンピック選手が育成され、トップレベルのスケート選手も利用するようなリンクが完成するのは、もはや夢ではありません。

このアイススケートリンクの構想には、国内のアイスホッケーチームをコーチするプロのコーチがスクールを開催しながら、子供から大人までアイススケートに親しむことができるよう、その指導や普及に協力することが視野に入っています。その建物内には、国際規格に則ったアイススケートリンクがあるだけでなく、カフェやリラクゼーション施設、そして建物の屋上には、ふわりの森の公園、空中美術館が広がります。フィギュアスケーター、アイスホッケープレーヤーを初め、多くの子供達が待ち望んでいる新リンクの建設は、成田の発展に大きな弾みをつけるでしょう。国際的なアスリートに求められている「感性」と「芸術性」を、アイススケートというスポーツを通じて育む場を成田に創生することにより、それが成田のイメージアップに繋がるだけでなく、成田のスポーツ振興の大きな発展に貢献します。

アーティスト・シティー in 成田

下総松崎駅前にはスポーツ施設と併設する形で、シムラユウスケ氏の斬新なコンセプトに基づいて設計された公園も造成することを提言します。その公園内には現代アートギャラリーがオープンし、そこには国内外のアート情報が揃えられ、自然の環境に育まれながら観賞する時を過ごすことができます。この公園とは、成田空港にタイアップする密接な関係を持っているだけでなく、「国際的なアーティストが集まり地域を再生する」というアーティスト・イン・レジデンスのビジョンも兼ね備えています。

下総松崎周辺図
下総松崎周辺図
成田市では既に、成田空港を拠点に、空港を包みこむ広大な緑を活かし、空港そのものを現代アートの森に進化させ、その中に森の美術館が創生されるという、「アジア最大のアート空港」を発信する「ふわりの森」アートプロジェクトがスタートしています。その「ふわりの森」の延長線に下総松崎が存在し、それらを繋ぐ絆が、アーティスト・イン・レジデンスと呼ばれる地域共生プログラム、すなわち地域コミュニティを再生し、発展させるプログラムです。アーティスト・イン・レジデンスとは、著名なアーティストがローカルな拠点を設け、自らがそこに居住し、住民と交わりながら、街の発展にアーティストとして積極的に貢献することを指します。アーティストが実際に1~3カ月という長期間、下総松崎に滞在することで、地域住民と芸術を通して日々触れ合いながら、様々な交流プログラムを提供することが基本コンセプトになります。

具体案としては、成田出身のシムラユウスケ氏をプロジェクトリーダーとし、現在活躍しているアーティストを招聘しながら、住民と一緒にアーティストも成長し、その結果として市が発展することを目指します。そして都心からこのプログラムに参加したい人を募り、地域の産業や、農業の手伝いをしたりする場を提供し、コミュニティとの交流を促進し、閉校になった小学校の跡地利用でスタジオを開いたり、ハザードステーション(避難所)をクリエイティブ空間にしたりと地域を内外から盛り上げていきます。これが、アーティスト・イン・レジデンスが示す新しい街づくりの在り方です。それは下総松崎の場所を、旅行者やアスリートが立ち寄る国際都市成田の一角の街という位置付けだけでなく、日本の素朴な文化と感性との触れ合いを、国際的なアートを通じて実現できるような場所に、劇的に変えていくことでしょう。

成田の将来を担う市民の意識改革

「スポーツとアートの融合地点」となる下総松崎が、話題のスポットになるのは、もはや時間の問題です。スポーツとアートが自然の中で融合し、人々によって育くまれていく街づくりを、みんなで一緒に手掛けるのが、私たちの掲げる理想です。本稿で提言する下総松崎のアイススケートリンクは、その屋上に空中美術館が併設され、スポーツと文化を融合した複合施設が誕生するという、かつてない斬新な試みとなります。誰もが楽しむことのできる新しい下総松崎の姿は、スポーツとアートにおいて共通する感性と感覚を培う、新しい空間の創造とも言えます。下総松崎駅前のアイススケートリンクと空中美術館の設立は、必ず注目を浴び、周辺地域だけでなく、県外や国外からも訪れる旅行者やアスリートと繋がる、新しいツーリストスポットとして名乗りをあげることでしょう。

「アーティスト・イン・レジデンス」の拠点
アーティスト・イン・レジデンスの拠点
2014年、下総松崎駅前では既に、アーティスト・イン・レジデンスのプログラムが立ち上がり、過疎化した地域のコミュニティを再生に着手し、国際的に活躍するアーティストが集まり文化芸術の海外発信拠点を形成し始めています。年末までにはコミュニティスペースの基盤ができるだけでなく、翌年にはレジデンス事業のスタジオや、ギャラリーがオープンする予定です。地域住民の皆様とも今後、コミュニケーションを密にとりながら、これらのプロジェクトが長い目で見て、本当に地域の発展に貢献し、地域住民にとって大きなプラスとなるプロジェクトであることを理解して頂けると確信しています。

そのような心の触れ合いを大切にした、温かい側面を兼ね備えた未来指向の街づくりの大切さを、これまで誰も見向きもしなかった下総松崎から発信していきます。下総松崎で実現できることは、全国どこでも実現できるという証となることでしょう。かつてない試みであるだけに、コストもかかり、リスクも伴います。しかし、訪れる人、誰もが感動を覚え、心が安らぐ場所となることができるなら、いかなるチャレンジも乗り越えて、実現に向かい、前に進むべきではないでしょうか。世界に一番近い成田だからこそ、その成田市内で最も素朴な街、下総松崎の将来性は図り知れません。スポーツと文化芸術が一緒になって、地域と繋がる素晴らしい未来志向のコラボを提言しつつ、日本のモデルケースとして、これらの情報を成田から発信していきます。成田の未来は、決して空港ではなく、地域に住む人々の心にかかっています。

シムラユウスケ / アーティスト

1981年生まれ。現代アートの新しい担い手として国内外で写真、ドローイング作品、アートプロジェクトを発表し、様々なメディアから次世代の活躍が注目される1人に取り上げられる。大胆な発想と既成概念を乗り越えたコラボが特徴。海外での活動に加え、成田国際空港を拠点としたランドアート「ふわりの森」を主宰する他、PORTERとのメディアワーク等を展開している。


中島 尚彦 / ディレクター

1957年生まれ。10代で米国にテニス留学。ウォートンスクール(MBA)を経て、フラー神学大学院卒業。不動産デベロッパーとしてロスアンジェルス近郊で活躍後、日本に帰国。1993年サウンドハウスを起業し、業界最大手に育成。ハウスホールディングス代表、NCJ編集長を務める傍ら、古代史ファンに人気の高いwww.historyjp.comサイトをライフワークとする。

© 日本シティジャーナル編集部